工房について

─ コバルトブルーの海と生きる女川町。

宮城県東部、牡鹿半島の付け根にある女川町。
「南三陸金華山国定公園」地域に指定されカキやホタテ・ホヤ・銀鮭などの養殖業も盛んで女川漁港のサンマの水揚げ量は、全国でも有数を誇ります。
ブルーラインの桜のトンネル、夏のみなと祭りの花火。
冬は女川駅前をイルミネーションで飾る「海ぼたる」。
あたたかく優しい、港街ならではの風景が続いていました。

─ あの波が奪った街の色や港街の活気。

2011年3月11日、東日本大震災、20mにも及ぶ巨大な津波が街を直撃。家屋も漁船も流され、全体のおよそ8割が壊滅的な被害を受け、900名を超える町民が犠牲になりました。
活気にあふれていた市場や商店街も一瞬にガレキになり、大きな喪失感と絶望感がただよう当時の女川。
市場や商業施設の再開から、少しずつ元気を取り戻しています。

─ 女川に似た街、スペインの田舎町。

スペインのガリシア地方は、屈曲したリアス式海岸や人口規模、
豊富な海洋資源など、女川との共通点が多く震災後に、このふたつの街に異文化交流の計画が持ち上がりました。
その先駆けとしてのスタートがスペインの街並みを明るく彩っているスペインタイル作りです。

─ スペインタイルを女川復興のシンボルに。

素焼き生地に下絵を描き、色をつけ、1000度近い窯で焼くスペインタイル。カラフルな色づかいの美しさと、何枚もつなげて飾れるのが魅力です。
震災直後の女川町はタイルで言うと素焼きの状態。
色を失くしてしまった街にスペインタイルで彩りを添えたい。大きな夢に向かって、工房をオープンしました。

作り手

作り手のほとんどは地元女川で暮らす女性です。
設立当初からのメンバーは、6年間で2,000枚以上の制作を経験しています。その技術は職人レベル。
一枚一枚愛情を込めて制作した作品を納品する際は、まるでわが娘を嫁に出すような心境で、全国各地へ嫁入りした工房のタイル作品が皆様の暮らしに明るく彩りを添えていると思うと、とても嬉しくなります。

工房紹介

女川駅前の商業施設「シーパルピア女川」の一角にショップ兼工房があります。
お土産用の小物から、時計、アートタイル、オーダー制作の表札など色鮮やかな温かみのある作品が壁一面を彩っています。
また、簡単な絵付け体験ができるワークショップがとても人気で、女川観光の記念に体験される方も多く、週末はご家族連れで賑わっています。