2023年4月1日、みなとまちセラミカ工房はお陰様で設立から10年を迎えました。

これもひとえに、常に寄り添い励まし続けてくださった多くの皆様はじめ、関わってくださった皆様の多大なるご支援、ご協力があってのことと心より感謝を申し上げます。

 

震災前に趣味でやっていた陶芸が縁で出会ったスペインタイル。

震災から丁度１年後の2012年3月11日にスペインバレンシアへと向かいましたが、現地で目にしたスペインタイルが輝く街の光景に心躍りました。

その魅力は色鮮やかさだけではなく、高温で焼き上げるため何年経っても色あせないこと。

正に女川のまちづくりが始まろうとしている時に出会ったスペインタイルに運命を感じた瞬間でした。

震災で色をなくした女川の街が新しく生まれ変わる時、「色鮮やかなスペインタイルで街を彩り、千年先の人に想いを届けたい！」

そんな夢に向かって仲間と一緒に踏み出した一歩。見えない力に背中を押され、走り続けてあっという間に10年が過ぎました。

 

その間、様々な復興の場面に彩りを添えさせていただいたことは制作にあたってきたスタッフ一同の誇りであり、被災した私達の心の支えでもありました。

機会をくださった関係者の皆様方には感謝の気持ちでいっぱいです。

現在では街の新しい景色としてスペインタイルが存在している事をとても嬉しく思っています。

 

これからも、応援してくださる皆様方と共に街に彩りを増やす取り組みを継続して参ります。

また、タイルをメディアとして女川の魅力を発信し多くの方々に想いをお届けできるよう努力して参りますので、引き続きご支援、ご愛顧賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

タイルと

想いは

色あせない

ずっとね

（女川ポスター展より）

 

 

NPO法人みなとまちセラミカ工房

理事長　阿部鳴美

 

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写真：「石巻かほく写真集」より